「一帯一路」重要事業 中国ラオス鉄道 開通[2021/12/04 08:59]

 中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」において重要事業とされ、中国と隣国のラオスの首都を結ぶ長距離高速鉄道が開通しました。

 3日に運行が開始されたのは、中国の雲南省の昆明とラオスの首都ビエンチャンのおよそ1000キロを結ぶ高速鉄道です。

 式典にオンラインで参加した中国の習近平国家主席は、「プロジェクトを通して中国とラオスの未来を共有する共同体を構築したい」と話しました。

 中国は今回、開通した高速鉄道を経済圏構想「一帯一路」の重要事業に位置付け、将来的にタイやマレーシア、シンガポールを結ぶ巨大鉄道網の整備も視野に入れています。

 また、ラオス側としては貿易や観光などの面で経済効果が期待されている一方で、事業費の多くは中国の融資などでまかなわれているため、中国への依存をより強める形となります。

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