中国「何の影響もない」ネットから話題“消える”[2021/12/07 12:30]

 アメリカの外交的ボイコット発表に対して、オリンピック準備を進めてきた中国側は「何の影響もない」と反発しています。

 (北里純一記者報告)
 中国では、先ほどまでこのボイコットの話題がSNSのランキングトップに躍り出ていたんですが、まさにこの報告の直前にランキングの一覧から消えてしまいました。どういう事情があるか分かりませんが、それだけ中国側は警戒を強めている可能性もあります。

 中国政府の反応なのですが、アメリカにある中国大使の報道官は自身のツイッター上で「ボイコットの呼び掛けは政治的な利益のためだ。来ても来なくても大会の成功にはなんの影響もない」と反発をしました。

 また、中国外務省は6日の会見で「招待されていないのにボイコットをあおるのは自意識過剰だ。アメリカがこのまま突き進むならば、必ず断固反撃する」と牽制(けんせい)をしています。

 ただ、中国政府はこのボイコット論が国際的に広がることを非常に警戒をしています。

 先週以降、アフリカの53カ国、そして中南米カリブ海地域32カ国とも相次いで国際会議を開催し、それぞれ北京オリンピックの開催支持を取り付けるなどしています。

 そういうなかで、中国政府はまだ態度を決めかねている国々に圧力を強める可能性もあります。

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