「ウソで妨害」中国が米“外交ボイコット”に猛反発[2021/12/07 17:15]

 アメリカは中国の新疆ウイグル自治区での人権弾圧を理由として、北京オリンピックに政府関係者を派遣しない外交的ボイコットで対応すると発表しました。中国はどう受け止めているのでしょうか。現地から報告です。

 (千々岩森生記者報告)
 日本時間7日午後4時から中国外務省の会見が行われました。「アメリカは嘘に基づいてオリンピックを妨害しようとしている」と述べ、強く反発しています。

 中国外務省の報道官は、まずアメリカが外交的ボイコットの理由として挙げた新疆ウイグル自治区でのジェノサイドについて「世紀の嘘で否定されている」と反発しました。

 さらに「アメリカはイデオロギー的な偏見で、嘘に基づいて北京オリンピックを妨害しようとしている」「スポーツの政治的な中立の原則に違反している」と批判しました。

 また、進捗(しんちょく)状況については「オリンピックの12カ所の会場はすべて完成している。オリンピックは各国のスポーツ選手たちが自己ベストを更新する舞台で、国際社会が団結を強めるイベントだ」としました。

 一方、中国政府は先週以降、アフリカの53カ国、そして中南米カリブ海地域の32カ国とも相次いで国際会議を開催して、それぞれ北京オリンピックの開催支持を取り付けています。

 中国政府は強気に見える一方で、このボイコット論が国際社会に広がっていくことを強く懸念しています。

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