記者のカショギ氏殺害事件 容疑者の男拘束 仏当局[2021/12/08 12:53]

 フランス当局が2018年のサウジアラビア人記者・カショギ氏の殺害事件に関与した疑いで、容疑者の男の身柄を拘束したことが分かりました。

 ロイター通信などによりますと、フランス警察は今月7日、パリ郊外のシャルル・ドゴール空港からサウジアラビア行きの飛行機に搭乗しようとしていた男の身柄を拘束しました。

 男は、トルコ政府からカショギ氏殺害事件に関与した容疑者の1人として国際手配され、フランスでも指名手配されていたということです。

 ジャーナリストだったカショギ氏は、サウジ政府に批判的で口封じのため2018年、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害されたとされています。

 拘束された男について、イギリス当局の報告書には「トルコに派遣された15人のうちの1人で、総領事館で事件の証拠隠しに関与した」と書かれています。

 今後、フランス検察が男の身柄をトルコに引き渡す手続きに入るということです。

 一方、フランスにあるサウジ大使館は、罪を犯した男は国内で刑に服しており「拘束されている人物は全く無関係だ」としたうえで、即時、解放を求める声明を出しました。

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