独首相と会談の習主席「覇権的行為や冷戦思考に断固反対」[2021/12/23 14:38]

 中国の習近平国家主席はドイツのショルツ首相と電話会談し、「覇権的な行為や冷戦思考に断固反対する」と述べ、圧力を強めるアメリカなどに同調しないよう釘を刺しました。

 中国外務省によりますと、習主席は21日にショルツ首相と初めての電話会談を行い、ドイツとの関係を「非常に重視している」としたうえで「両国関係の良好な発展は世界と平和と安定にも役立つ」と述べました。

 また、「地域の問題は話し合いで解決すべきだ」と指摘し、「覇権主義な行為や冷戦思考に断固反対する」と強調しました。

 前任のメルケル首相と異なり、ショルツ首相は人権問題などを巡って中国に厳しい姿勢で臨む方針を示していて、中国は、アメリカなどと足並みをそろえないよう警戒しています。

 中国側は、ショルツ首相が「中国と共に多国間主義を守りたい」と応じたと発表しています。

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