軍事境界線を脱北者が往来 警備体制不備の指摘も[2022/01/04 11:30]

 韓国に脱北した男性が警備をかいくぐって再び北朝鮮に戻ったことが分かり波紋を広げています。

 韓国軍は1日北東部・江原道の軍事境界線で、男性1人が北朝鮮側に入る様子を確認しました。

 男性はその後の捜索で発見されず消息不明ですが、韓国軍関係者によりますと2020年11月に同じ場所から韓国側に入った脱北者とみられるということです。

 また、韓国メディアは男性が3メートルの柵を飛び越える「器械体操の経験者」で、韓国社会に馴染めず「北朝鮮に戻りたい」と周囲に漏らしていたとの証言を伝えています。

 軍事境界線では過去にも警備の失敗が相次ぎ、現地の軍部隊には「指揮官の墓場」との不名誉な別名が与えられています。

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