中国恒大集団の元エコノミスト「少子化対策」主張以降SNS投稿禁止に[2022/01/14 20:36]

 財政危機に陥った中国恒大集団の元チーフエコノミストが、独自の「少子化対策」を主張して以降、SNSへの投稿を禁じられていることが分かりました。

 「中国の少子化問題を解決するため、2兆元(およそ36兆円)の紙幣を増刷して基金を設立し、出産・育児支援をすべきだ」

 今月8日、中国版ツイッターの「微博」で独自の少子化対策を主張したのは経営危機に陥っている中国恒大集団でチーフエコノミストを務めたこともある有名エコノミストの任沢平氏です。

 任氏の主張はSNSで物議を醸しましたが、突如アカウントが「投稿禁止」状態になりました。

 急激に進む少子高齢化の解決策が見いだせない政府への批判につながる投稿をしたことが問題視された可能性があります。

 少子化への対応策として中国政府は去年、都市部で2人、農村部で3人までとしていた出産を「すべての夫婦に3人まで認める」いわゆる「3人っ子政策」を打ち出しましたが、「子育て支援も十分でないなか、現実的ではない」と批判が集まりました。

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