米政権 日本から輸入の鉄鋼追加関税の一部免除へ[2022/02/08 10:43]

 アメリカ政府は、日本から輸入する鉄鋼に上乗せしていた関税の一部を4月から免除すると発表しました。

 アメリカ商務省などは7日、日本から輸入する鉄鋼に上乗せしていた追加関税について、4月1日以降、輸入品が一定量を超えるまでは免除することで日本政府と合意したと発表しました。

 同じく関税の見直しが協議されていたアルミニウムには、引き続き追加関税が課せられます。

 鉄鋼とアルミニウムの追加関税は2018年、当時のトランプ大統領が国内の産業を守る目的で課しましたが、貿易摩擦に発展したEU(ヨーロッパ連合)との間で去年10月、日本に先駆けて追加関税の一部免除が合意に至っていました。

 今回の合意を受けて、レモンド商務長官は声明で、対中国を念頭に「アメリカの鉄鋼産業を強化し、労働者の競争力を維持するとともに、安価な鉄鋼が入手できるようになり、日米の懸案に対処できる」と強調しました。

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