国際

2022年2月18日 21:14

ワリエワ選手の裁定文書公開 WADAは改めて批判

2022年2月18日 21:14

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 フィギュア女子のカミラ・ワリエワ選手のオリンピック出場継続を認めた裁定について、WADA=世界反ドーピング機構は「危険な前例になる」と改めて批判しました。

 CAS=スポーツ仲裁裁判所は17日、ワリエワ選手についての裁定に関する文書を公開しました。

 ワリエワ選手側は薬物の検出について祖父の皿やコップを使ったことによる混入の可能性が最も高いと主張しています。

 また、検出量が少なく技術的ミスの可能性があるとして別のサンプルの分析を求めているということです。

 CASは出場を認めたことについてメダルは後で剥奪(はくだつ)できるものの、出場機会を失えば「回復不能な損害」となることを理由に挙げました。

 一方、提訴をしていたWADAは18日、この裁定はWADAの規定を事実上書き換えたことになり、「危険な前例になる」と痛烈に批判しました。

 「要保護者」は陽性と判定された後も明確な説明なく、競技を継続できると認めることになると指摘しています。

 その結果、スポーツの高潔さや選手の信頼を損なう恐れがあるとして不満をあらわにし、「将来、CASによって是正されると期待する」とくぎを刺しました。

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