米国務長官 ロシアの核態勢強化に「無責任の極み」[2022/03/03 13:20]

 アメリカのブリンケン国務長官は、ロシアのプーチン大統領が核態勢の強化を指示したことを受け、「無責任の極みだ」と強く非難しました。

 ブリンケン国務長官は2日の会見で、核態勢の強化を指示したプーチン大統領について「挑発的な言葉は、無責任の極みであり危険だ。誤算の危険性を増大させる」と強く非難し、「核戦争に勝者はいない。決して戦ってはならない」と訴えました。

 そのうえで、アメリカ政府の対応として「警戒レベルは変更する理由はない」と強調しました。

 ウクライナとロシアの停戦交渉については、「ロシアの要求は行き過ぎたものだ」と指摘し、「ロシアが外交を装って注意をそらし、攻撃的な道に進むのを繰り返し見てきた」と期待感の低さをあらわにしました。

 一方、アメリカ政府としては「外交のドアは開けている」と述べ、ロシアが軍を撤退させれば対話に応じる考えを示しています。

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