ロシア制裁 航空会社に登録停止やリース解除も[2022/03/14 05:07]

 欧米による制裁でロシアに対し、航空機の乗り入れ禁止以外にも航空会社が使う機体を使用できなくする動きが広がっています。

 北大西洋のイギリス領バミューダの航空当局は12日、欧米の制裁により機体の安全性について確認ができないとして、バミューダ籍として登録されているロシアの機体の耐空証明の有効性を停止すると発表しました。

 ロシアの航空会社では税金対策としてバミューダ籍として登録された機体が多く、地元メディアによりますと、対象はおよそ740機でロシアの航空会社の機体の半数近くに上るとみられています。

 耐空証明が停止されると国際的に飛行は認められないため、ロシア側は先月末からロシア籍への再登録を進めているということです。

 ロシアの航空会社で使われる機体を巡ってはEU=ヨーロッパ連合やイギリスが制裁の一環で、航空機リース会社に今月28日までにロシアの航空会社へ貸し出している機体のリース契約を解除するよう求めています。

 契約が終了すればリース会社は機体を返却するよう航空会社に求めますが、ロシア政府は、契約が終了しても機体を返却するかは政府の判断とするなどとした航空機のリースに関する新たな法案を10日に提出し対抗しています。

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