米ファイザー　ロシア国内の臨床治験を停止[2022/03/15 03:33]

　ウクライナに軍事侵攻したロシアから欧米の企業が次々に撤退するなか、アメリカの製薬大手「ファイザー」は、ロシア国内の臨床試験を停止すると明らかにしました。

　ファイザーは14日、ロシアで進行中の臨床試験について新規の患者の募集を停止し、アメリカの規制当局と協力のうえでロシアの国外に移行すると発表しました。

　今後、ロシアでは新たな臨床試験を開始しないということです。

　ロシアにファイザーの製造拠点はありませんが、現地の供給元と計画していた投資も中止します。

　ただ、子どもや高齢者などファイザーの治療薬に頼る患者の健康被害を懸念し、医薬品の供給は続けるということです。

　また、ロシアにある子会社のすべての利益をウクライナの人道支援のために寄付する意向も明らかにしました。