ASEAN特使がミャンマー訪問 国軍トップと会談[2022/03/22 00:34]

 クーデター以降、混乱の続くミャンマー情勢を巡り、ASEAN(東南アジア諸国連合)の特使が初めてミャンマーを直接訪問し、国軍トップと会談しました。

 ASEANの特使として21日にミャンマーを訪問した議長国カンボジアのプラク・ソコン外相は、クーデターで実権を握ったミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官と会談しました。

 特使がミャンマーを訪問するのは初めてで、ミャンマー当局は会談後、ASEAN内での協力や国内の人道支援に関して「友好的な意見交換が行われた」と発表しました。

 ASEAN特使は混乱の続くミャンマー情勢の改善に向け、当事者間の対話の仲介役として去年4月に派遣が決まっていましたが、民主派勢力と特使の面会を国軍側が拒否するなどし、これまで直接の訪問は実現していませんでした。

 特使は23日までの日程でミャンマーに滞在しますが、拘束の続くアウンサンスーチー氏らとの面会は実施されない見通しです。

 民主派勢力との面会が実現しないなかで、特使が仲介役として具体的な成果を導き出せるか、不透明な状況です。

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