激しい攻防のマリウポリ 親ロ派勢力が「あと1週間で制圧できる」[2022/03/27 19:20]

 ウクライナ軍とロシア軍との激しい攻防が続く南東部のマリウポリについて、親ロシア派勢力が「あと1週間で制圧できる」と語ったとロシアの通信社が報じました。

 ロシア国営のノーボスチ通信は26日、ロシアの支援を受ける親ロシア派の「ドネツク人民共和国」の戦闘員が「1週間以内にマリウポリを制圧することは確実だ」と述べたと伝えました。

 ウクライナ軍との戦闘について「建物の階を奪い合うほどの戦いになっている」と厳しい状況であると説明しています。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ウクライナはロシアのミサイルを銃で迎撃することはできない。十分な数の戦車や装甲車両などがなければマリウポリを解放することは不可能だ」

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、新たな動画を公開し、マリウポリの戦況が厳しいことを認めつつ、NATO(北大西洋条約機構)などに戦車や軍用機などの軍事支援を呼び掛けました。

 また、アメリカに対してはいら立ちを隠さず、「マリウポリの防衛部隊が持つ勇気の100分の1ほどあればいいのだが」と及び腰の姿勢だと批判しました。

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