スピルバーグも絶賛「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞で13年ぶりの快挙 [2022/03/28 18:29]

 アメリカ映画最高の栄誉・アカデミー賞で、日本映画が13年ぶりの快挙です。「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞し、日本各地で、喜びの声が広がっています。

 13年ぶりの快挙です。アメリカ映画界最大の祭典、アカデミー賞授賞式。監督も、興奮冷めやりません。

 濱口竜介監督(43):「三浦(透子)さん。取りました」

 2009年の「おくりびと」以来の快挙となる「国際長編映画賞」を受賞したのがドライブ・マイ・カーです。

 28日午後、主演の西島秀俊さん(50)らの喜びの声が届きました。

 主演・西島秀俊さん:「改めてこの作品が、国とか言葉を超えて、色々な人の心に深く響いたんだなと。会場ですごく感じて、とても幸せです」

 村上春樹さん原作。妻を亡くした舞台俳優を主人公に、喪失と女性ドライバーと出会い過去に向き合う再生をつづった物語です。

 アメリカ・ハリウッドにある教会では、アカデミー賞のパブリックビューイングが行われて盛り上がっています。こちらの映画ファンの間でも、ドライブ・マイ・カーはかなり評判が高いということなんです。

 「ドライブ・マイ・カー」を観た人:「多くの人がコロナ禍で経験した悲しみに触れ、共感したんだと思う」

 何かと暗いニュースが続くなかでの朗報に、列島が沸きました。

 映画のロケ地となった広島。地元の映画関係者は期待に胸を膨らませています。

 広島フィルムコミッション・西崎智子さん:「ようやくコロナのまん延防止も明けたので、ロケ地巡りとか頭をよぎって下さって、たくさんの人をお迎えできればうれしい」

 終盤、主人公が訪れる女性ドライバーのふるさと、北海道・赤平。ロケ地となった赤平市の人々も、喜びを隠せません。

 赤平市民:「赤平の場所で撮って頂いてすごく感謝しているし、それが賞を取れたということで、鳥肌で感動ものです」

 惜しくも、日本映画初となる作品賞受賞は逃しましたが、13年ぶりの快挙に、この人も喜んでくれました。

 濱口竜介監督:「スピルバーグさん自身も『この映画がとても好きだ』と言って頂き、本当にすごい日だなと思った」

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