「ネットの暴力だ」食事の配達巡り“批判”受け…ロックダウンの上海で女性自殺[2022/04/12 14:03]

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国・上海で、食事の配達を巡り批判にさらされた女性が自殺し「ネットの暴力だ」と問題になっています。

 上海に住む女性は3日、別の地区に暮らす父親のために、料理した食事を複数のパックに詰め生鮮食品などとともに配達を依頼しました。

 通常なら1時間足らずの距離でしたが、各所で交通規制が敷かれていたうえ最後の2キロは徒歩で運ぶことになったため、4時間以上かかったということです。

 親孝行する姿に胸を打たれた配達の男性は当初料金を拒みましたが、最終的には200元(約3800円)を受け取りました。

 ところが後日、女性が男性への感謝をSNSに投稿したところ「料金が安すぎる」などと、批判が殺到。

 気に病んだ女性は7歳の子どもを残し自ら命を絶ちました。

 この事件を受けて「ネットの暴力だ」などと問題視する声があふれ中国でも中傷行為に懸念が高まっています。

画像:中国のSNSから

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