【独自】ウクライナ“最後の貨物船”中国に入港[2022/04/14 11:56]

 ロシアによる侵攻の直前にウクライナを出発した“最後の貨物船”がおよそ1カ月半の航海を経て、中国の港に入る様子をカメラが捉えました。

 暗闇のなか、波間に揺れるライト。

 全長200メートルの船がゆっくりと進んでいきます。

 この貨物船はロシアの侵攻が始まる2日前の2月22日にウクライナ南部オデーサ州にある港から出発しました。

 黒海やスエズ運河を通過し、およそ1カ月半かけて山東省青島の港に到着しました。

 関係者によりますと、船には5万3000トンのウクライナ産トウモロコシが満載され主に飼料として使われるということです。

 中国の食糧事情に詳しい多摩大学の巴特尓(バートル)教授は、「食糧安全保障の観点から中国は輸入先の多様化を検討している」と指摘しています。

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