中国が「強制労働廃止条約」批准決定 “新彊ウイグル批判”交わしか[2022/04/21 13:43]

 中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会は「強制労働廃止条約」の批准を決めました。

 中国の国会にあたる全人代の常務委員会は20日、ILO=国際労働機関が1930年と1957年に採択した「強制労働廃止条約」の批准を決めました。

 この条約は、政治的圧力や経済的な目的、宗教差別としての強制労働を禁止しています。

 EU=欧州連合は、新疆ウイグル自治区での人権問題を念頭に、中国に対して条約の批准を求めていました。

 また、中国が加盟を申請するTPP=環太平洋経済連携協定は「あらゆる形態の強制労働の撤廃」を定めています。

 中国としては、新疆ウイグル自治区での強制労働の批判を交わすとともに、TPPへの加盟に向けて環境を整えたい狙いがあるとみられます。

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