中国とロシアの中央銀行 決済システム利用拡大へ[2022/05/07 15:22]

 ロシアにある中国大使館は、両国の中央銀行が決済システムの利用拡大を議論していくなどと明かし、欧米の対ロシア制裁が強まるなか、経済協力を進める考えを示しました。

 中国の駐ロシア大使館は6日、張漢暉大使が両国の経済分野の協力などについてロシアのタス通信社のインタビューを受けたと発表しました。

 このなかで、張大使は中国の人民銀行とロシアの中央銀行が決済システムの利用拡大について議論していくと述べました。

 ロシアによるウクライナ侵攻後にアメリカのビザとマスターカードがロシア事業を停止していて、中国カード大手「銀聯」の決済システムで補うものとみられています。

 また、張大使は中ロの貿易について「米欧の制裁が一定の影響を与えている」としたうえで今後、ロシア国内で人民元決済に従事する銀行を通じて「貿易の発展を確保する」としています。

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