ベトナム ホテルのプールで溺れ日本人男児死亡 遺族が経緯の解明訴える[2022/05/13 09:56]

 ベトナムにあるリゾートホテルのプールで10歳の男の子が溺れて死亡しました。遺族は調査が不十分だとして、当局に経緯の解明を求めています。

 ベトナム・ホーチミン在住の塙幸士くん(10)は先月5日、友人家族らと訪れていたベトナム南東部のリゾートホテルのプールで溺れ、死亡しました。

 遺族によりますと、幸士くんの背中には格子状の大きなあざが残っていて、目撃者などの証言からプール内の排水口に強く吸い込まれたことで溺れたとみられています。

 幸士くんの父親・塙義一さん:「頭の方が水中に完全に水没した形で、なかなか大人1人の力では吸い込まれた排水口から救出できないぐらい異常な吸い込みにあっていたというのが現実で」

 父親の義一さんは、当時仕事だったため、前日にホーチミンからホテルに向かう幸士くんらを見送ったのが最後の会話だったといいます。

 幸士くんの父親・塙義一さん:「帰ってきたときに、遺体になった息子を抱きしめるじゃないですか。その抱きしめたときに子どものぬくもりを感じられなかったことというのが、非常につらくて悲しくて」

 遺族はプールの安全管理などに問題があったと考えていますが、現地当局は排水口とあざの因果関係を否定しています。

 幸士くんの父親・塙義一さん:「背中のあざがなぜどのタイミングで、どういう状況で発生するのかというのをきちっと何かの形で証明して回答頂けない限りは納得できないです」

 遺族らの要望を受け、ホーチミンの日本総領事館は、適切な調査を行うよう当局に求めています。

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