中国がロシア産原油の輸入を増やしているとの分析[2022/05/21 07:54]

 ウクライナ侵攻への制裁として、欧米諸国がロシア産原油の輸入禁止を進めるなか、中国がロシアから割安で原油の輸入を増やしているという分析が明らかになりました。

 ロイター通信は20日、ロシアから中国への原油の海上輸入は3月まで平均一日75万バレルでしたが、5月には110万バレルに達する見込みだと報じました。

 海運データや石油トレーダーの情報を総合したということです。

 パイプライン経由の輸入と合わせておよそ一日200万バレルに達し、17%近く輸入が増えた計算になります。

 ロシア産原油の価格はウクライナ侵攻前と比べて1バレルあたり30ドル近く下落し、中東やアメリカなどの価格より大幅に安くなっています。

 ロシアからの原油が需要の15%を占める中国にとってプラスになるうえ、ロシアにとっても制裁の打撃を和らげる効果があるとみられます。

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