米バイデン大統領「台湾に軍事的関与」明言 米メディアも分析[2022/05/24 08:30]

 日本を訪問中のアメリカ、バイデン大統領が台湾の防衛を巡り、軍事的に直接関与する意思を示したことについて、アメリカの各メディアが、発言の背景を分析しています。

 アメリカのバイデン大統領は23日、日米首脳会談後の共同記者会見で、中国が台湾へ軍事行動をとった場合、台湾防衛のため、軍事的に直接関与することを明言しました。

 23日付の、ニューヨーク・タイムズはこの発言の重要性に触れたうえで、歴代のアメリカ大統領が台湾の防衛に関して、保ってきた「戦略的あいまいさ」をやめたと述べています。

 同時に発言は米中の新しい対立の基盤を生み出したと表現し、同席していたアメリカ政府高官をも驚かすものであったとしています。

 またCNNやワシントンポストは、今回の発言をフォローしようとする、ホワイトハウスのコメントなどを紹介しつつ、発言は、予め準備されたものではないとみて、バイデン氏の中国に対する強硬姿勢の表れだと分析しています。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、「台湾について積極的な姿勢をとっている日本でこの発言がなされた」点が重要だと指摘しています。

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