中国と中央アジア5カ国が外相会談 ドル覇権に対抗[2022/06/09 01:20]

 中国の王毅外相は中央アジア5カ国の外相と会談し、人民元による決済の拡大に意欲を示しました。アメリカのドル覇権への対抗を意識したとみられます。

 中国外務省の発表によりますと、8日にカザフスタンで行われた5カ国との会談で、王毅外相は「中国と中央アジアは唇と歯のような関係だ」と述べ、結束をアピールしました。

 会談の後に発表された10項目の共通認識では、金融分野での協力について「自国通貨での決済を拡大させる」とし、ドルではなく人民元による経済圏の構築を図る考えを示しました。

 また、「宗教的に過激な勢力や民族分裂勢力を打撃する」と強調し、新疆ウイグル自治区をめぐる問題で自治区と隣接して民族的にも近い中央アジアの各国に協力を求めました。

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