“何も決められない”WTOで6年半ぶりの閣僚宣言[2022/06/17 19:49]

 WTO(世界貿易機関)の閣僚会議は6年半ぶりとなる閣僚宣言にこぎつけ、閉幕しました。

 WTO・オコンジョイウェアラ事務局長:「皆さん、手ぶらで帰ることはなくなりました」

 スイス・ジュネーブで開かれたWTO閣僚会議は17日、閣僚宣言を採択して閉幕しました。

 ロシアのウクライナ侵攻で高まる食料危機に対応するため、WTOのルールに反した不要な輸出規制をしないことや20年以上、議論が続いた漁業補助金の規制でも合意しました。

 閣僚宣言の採択は6年半ぶりとなります。

 全会一致が原則のWTOでは長らく何も決められず、機能不全が指摘されていました。

 今回は急きょ会議期間を1日延長し、最終日も日付を越えて議論を続け、なんとか成果にこぎつけた形です。

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