中国コロナ対策アプリ 不動産トラブルにも悪用か[2022/06/22 22:45]

 中国で新型コロナ対策アプリを流用して市民の抗議を抑え込もうとした問題で、不動産を巡る別のトラブルでもこのアプリが同様に乱用されていた可能性が浮上しました。

 中国の投資会社の傘下にある複数の地方銀行では、4月から8000億円規模の預金が引き出せなくなっています。

 河南省鄭州市では13日、全国の預金者らが返還を求めて抗議に訪れました。

 ところが、預金者らが持つスマートフォンのコロナ対策アプリが次々に「隔離措置」を要求する赤色表示に変わったため、預金者らが施設に拘束される事態となりました。

 こうしたなか、中国メディアは同じ時期に起きた不動産開発を巡る別のトラブルでも行政側に解決を求めた市民らのアプリが相次いで赤色表示になったと報じました。

 ただ、これらの問題の舞台となった河南省鄭州市では先月23日から新型コロナウイルスの市中感染は一例も確認されていません。

 市民からは「行政によってアプリがまた乱用されたのではないか」との声が上がっています。

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