「食料などの緊急援助必要」死者190人以上…アフガニスタンの洪水 タリバン政権が声明[2022/08/28 19:20]

 イスラム主義勢力「タリバン」が実権を握って1年が経ったアフガニスタンでは8月に入り、洪水で190人以上が死亡しています。

 アフガニスタンでは8月に入ってから中部や東部の広い範囲で洪水が発生し、死者は192人に達しています。

 タリバン政権の高官は27日、「100万世帯以上が外国からの衣服やテント、食料などの緊急援助を必要としている」と述べ、国際社会に支援を求めました。

 また、数千頭の家畜が死に、170万本の果樹に被害が出ていると明らかにし、食料不足への危機感をにじませました。

 アフガニスタンは1年前に「タリバン」が再び実権を掌握して以来、国際金融システムから切り離され、外国からの開発援助も停止し、深刻な経済危機に陥っています。

 国連は人口の半分以上の2500万人が貧困状態だと推計しています。

 また、6月に起きた地震で1000人以上の死者が出るなど、今年に入って相次いで自然災害に見舞われています。

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