アメリカのNSC(国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官は、ロシアがザポリージャ原発の周辺に非武装地帯を設けることに同意すべきだと訴えました。
カービー戦略広報調整官は29日、IAEA(国際原子力機関)の専門家がロシア軍が占拠するザポリージャ原発に派遣されたことを全面的に支持するとし、ロシアは独立した調査のために安全で自由なアクセスを保証する必要があると述べました。
そのうえで、ロシアは原発周辺の非武装地帯の設置に同意すべきだと訴えました。
また、国防総省高官はアメリカの科学者も原発の放射線をモニターしていることを明らかにしたうえで、今のところ放射線量の増加や異常を示す兆候は見られないとしています。
ザポリージャ原発の周辺では今月に入ってから砲撃が相次いでいて、ウクライナの国営原子力企業は「ロシア軍の砲撃で放射性物質が漏れ出す危険性が高い」と警告しています。
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