バチェレ氏報告書に中国反発「偽情報の寄せ集め」[2022/09/02 01:55]

 国連の人権高等弁務官が新疆ウイグル自治区で「深刻な人権侵害が行われてきた」などと発表したことについて、中国外務省は「完全に無効で偽情報の寄せ集めだ」などと反発しました。

 バチェレ人権高等弁務官は退任間際の先月31日に発表した報告書で、新疆ウイグル自治区のウイグル族などの少数民族に対して「深刻な人権侵害が行われてきた」などと指摘しました。

 中国政府がテロ対策と主張する身柄の拘束については「人道に対する犯罪に相当する可能性がある」としています。

 これに対し、中国外務省・汪文斌副報道局長は今月1日の会見で「報告書はアメリカと一部の西側勢力によって一方的に作られた。完全に違法かつ無効で偽情報の寄せ集めだ」と主張しました。

 さらに「人権の看板を掲げ中国を弾圧する政治的な利用だ」と述べ、報告書を認めない姿勢を強調しました。

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