台湾当局 食品輸出で「脱中国」の動き進める[2022/09/06 16:35]

 台湾情勢が緊迫するなか、中国は台湾からの食品輸入を停止する動きを強めています。一方の台湾側は中国以外の市場の開拓を進めています。

 アメリカのペロシ下院議長が8月に台湾を訪問して以降、中国政府は台湾産の一部の柑橘(かんきつ)類から「害虫」が、また冷凍魚の包装から「新型コロナウイルス」が検出されたとして輸入の停止を発表しました。

 台湾産のパイナップルなど果物に対する禁輸措置も続けていて、台湾に経済的な圧力を掛けていると見られています。

 台湾、農業委員会農糧署・胡忠一署長:「新興市場の開拓に力を注いでいて、皆で一生懸命、進めています。消費者のニーズをつかみ、新商品の開発をしています」

 そうしたなか、台湾の農水省にあたる当局の幹部は中国以外の市場の開拓を進めていると強調しました。

 アメリカや日本などへ向けた食品の輸出を拡大させるために今後、生産業者への支援を強化するとしています。

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