女王の国葬へ準備急ピッチ チャールズ国王はカメラの前で“イライラ”場面も[2022/09/15 19:24]

 エリザベス女王の弔問に市民が大行列を作るなか、19日に控えた国葬の準備が急ピッチで進んでいます。世界中のVIPが集まる女王の国葬には、皇后・雅子さまと親交のある、各国の王族メンバーも参列するとみられています。

 エリザベス女王が亡くなってから5日となる14日。棺(ひつぎ)はバッキンガム宮殿を出て、ロンドン市内を巡りました。

 およそ40分かけ、海軍砲車に乗った棺が向かったのは、国会議事堂も入るウェストミンスター宮殿です。

 棺が安置されたホールは一般に開放され、国葬直前の19日朝まで弔問が受け付けられます。

 ウェストミンスター宮殿の外、テムズ川にかかる橋。そして対岸の道路にも、弔問のための長い長い列ができています。

 ホールに入った人々は、目に涙を浮かべ、棺に頭を下げ女王に最後のお別れをしました。

 弔問客:「完璧でした。私たちはけさ2時からここにいるんですが、雰囲気は驚くべきものでした」「きのう帰国して中に入るために朝5時から並びました。幸運にも入れて、女王にありがとうと言えました」

 女王の死後、10日間にわたって行われる行事で、いつも以上に注目されるのが女王の家族です。ロンドンでの葬列では、チャールズ新国王やアン王女、ウィリアム皇太子らが軍の礼装姿で続きました。

 ただしヘンリー王子はモーニング・スーツ。

 陸軍に10年間所属し、アフガニスタン前線へも2度従軍していますが、王室を離脱しているため軍服の着用は認められなかったということです。

 それでも2人がともに行進する姿は、25年前。

 母・ダイアナ元皇太子妃の葬儀で肩を並べて歩いた姿を思い起こさせるものです。

 ヘンリー王子に関しては、こんなことにも関心が集まっています。

 CNNキャスター:「イギリスの人々はすごく注目していますね。『メーガン妃とヘンリー王子が手をつないでいる』ことについて議論しています」

 チャールズ国王らが、ウェストミンスター宮殿のホールを退室する時のことです。ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃の後ろを歩くヘンリー王子とメーガン妃が手をつないでいます。このことが礼儀作法にのっとっていないとネットなどで批判の声が出ているのです。

 ただ、現地報道によると、同じく手をつないでいた他の王室メンバーには批判が集まっていないと言います。

 行事が連日、休みなく続くなか、チャールズ国王は感情をあらわにする姿を珍しくカメラに捉えられました。
 
 13日に訪れた北アイルランドのヒルズバラ城で来客者名簿に記帳したときです。

 チャールズ国王:「きょうは9月12日か?」

 側近:「13日です」

 チャールズ国王:「日付を間違えた。13日?」

 側近:「そうです」

 チャールズ国王:「こんなこと大嫌いだ」

 どうやらペンからインクが漏れて手についてしまったようです。

 チャールズ国王:「こんなこと耐えられん。毎回、毎回…」

 ヘンリー王子は15日、38歳の誕生日を迎えました。

 果たして兄・ウィリアム皇太子らと時間を共にすることはあるのでしょうか。

 現地メディアは静かな誕生日になるだろうと伝えています。

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