チェチェン・カディロフ首長 侵攻めぐり ロシアの各首長に『自主動員』呼びかけ[2022/09/15 22:56]

 ウクライナ侵攻でロシア側を支持するチェチェン共和国のカディロフ首長が、ロシア国内の各首長に戦闘への「自己動員」を呼び掛けました。

 ウクライナ軍が反転攻勢を強めるなか、カディロフ首長は15日、自身のSNSで「クレムリン(=ロシア政府)の戒厳令を待つ必要はない」として、各地域の首長が自主的にウクライナの戦場に向け、動員を行うよう呼び掛けました。

 カディロフ氏は、各地域にはそれぞれ少なくとも1000人の志願兵を準備し、訓練、配置する能力があるなどと主張しています。

 一方、ロシア国内では軍の兵力不足は深刻化しているとみられています。

 ウクライナ北東部・ハルキウでのロシア軍の撤退を機に、与党「統一ロシア」から本格的な動員を求める声が上がっています。

 ただ、世論の反発は必至でプーチン政権は動員を実行できないままでいます。

 兵士の動員を巡っては、プーチン氏に近い民間軍事会社「ワグネル」の経営に関わっているとされるオリガルヒのエブゲーニー・プリゴジン氏がロシアの刑務所で受刑者に志願を促す動画がSNS上で拡散しています。

 調査報道サイト「インサイダー」はその後、この刑務所からおよそ150人の受刑者がウクライナの戦場に派遣されたと報じています。

 プリゴジン氏が経営するケータリング会社は映像について、「本人に非常に似ている」とコメントしています。

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