中国・王毅外相訪米 米・元国務長官と会談[2022/09/20 21:47]

 国連総会に合わせてアメリカを訪問している中国の王毅外相がキッシンジャー元国務長官と会談し、台湾問題についての中国の立場を改めて強調しました。

 キッシンジャー氏に対し、王毅外相は「中国の古い友人であるキッシンジャー氏が100歳を迎えたことをお祝いする」と述べました。

 そのうえで、昨今の米中関係について言及し「アメリカは誤った対中認識から、中国を最も主要なライバルとみなし長期的な試練と考えている」と述べ、理性的な関係に戻るよう主張しました。

 さらに、台湾問題に関しては「千軍を失っても寸土たりとも失わない」と述べ、断固として国家の主権と領土を守ると強調しています。

 中国側には米中国交正常化の道を開いたキッシンジャー氏を通してメッセージを送ることで、効果的に自らの主張をアピールする狙いがあるとみられます。

画:中国外務省のHP

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