米メディア「国葬で世論真っ二つ」日本は混乱[2022/09/27 11:27]

 安倍元総理の国葬を目前にアメリカメディアは賛否を巡って世論が二分され、日本が混乱に陥っているなどと報じています。

 ロサンゼルス・タイムズは26日、国葬反対派は「法的根拠がないにも関わらず、岸田内閣が一方的に決定し、非民主主義的だ」と訴えていると、デモ活動の写真とともに報じました。

 ブルームバーグは国葬で日本が一つになるどころか、党派間の溝を深め、岸田内閣の支持率は下落し、短期政権となってしまう恐れがあると指摘しました。

 一方で、海外の人が認識している21世紀の日本の指導者は安倍元総理だけで、外交や経済で果たした役割は大きく、殺害される直前まで日本のために働いたことは反対派も認めるべきで、国葬を実施するのは正しいと論じています。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国と台湾の緊張が高まり、北朝鮮がミサイル実験を続けるなか、アメリカ政府当局者は「入れ替わりが激しく力のない内閣とは、向き合いたくない」と話しているとしたうえで、国葬による岸田内閣の支持率低下はアメリカにとっても問題だと指摘しています。

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