バイデン大統領 OPECプラスの減産に「失望」[2022/10/06 03:25]

 アメリカのバイデン大統領は5日、OPEC(石油輸出機構)などの産油国が大幅な減産を決めたことについて失望しているとの声明を出しました。

 OPECとロシアなど主要産油国で作るOPECプラスは5日、来月の原油生産量を一日あたり200万バレル減産することを決め、世界経済の減速懸念から下落傾向にある原油価格を下支えする姿勢を鮮明にしました。

 これに対し、ホワイトハウスは世界経済がロシアのウクライナ侵攻による悪影響に対処しているなかで、OPECプラスの減産という近視眼的な決定にバイデン大統領は失望しているとの声明を出しました。

 また、今回の決定はエネルギー価格の上昇に苦しんでいる低・中所得国に悪影響を及ぼすと指摘しました。

 アメリカはガソリン価格の高騰を抑制するため、来月に戦略石油備蓄から1000万バレルを放出する予定ですが、バイデン大統領は今後も備蓄を放出し、エネルギー省の長官にアメリカ国内での増産を継続するための追加の措置を指示していくとしています。

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