蔡総統の演説に中国反発「独立活動の余地残さない」[2022/10/10 19:45]

 台湾の蔡英文総統が主権と民主的な生活を守るために妥協しないと述べたことに対し、中国政府は「独立活動へのいかなる余地も残さない」と反発しました。

 蔡英文総統は台北市で10日に開かれた辛亥革命を記念する式典で、軍事的圧力を強める中国を牽制(けんせい)しました。

 そのうえで「主権と自由で民主的な生活を守ることが台湾の人々と各政党の共通認識だ」と述べ、「この点について妥協の余地はない」と釘をさしました。

 これに対し、中国外務省は同じ日の会見で「情勢が緊張した根本の原因は民進党当局が独立を図る挑発を続けたことだ」と反発しました。

 さらに「我々は平和統一のために広い空間を用意したいが、独立や分裂活動にはいかなる余地も残さない」と強調しました。

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