英政権が減税政策を撤回 トラス首相いきなりピンチに[2022/10/18 01:40]

 イギリス政府は歴史的なポンド安などの経済混乱を受けて、先月発表した減税政策をほぼすべて撤回しました。就任したばかりのトラス首相の辞任を求める声が与党内からも強まっています。

 イギリスのハント財務相は17日、所得税の基本税率引き下げやアルコール税の増税凍結などの減税政策をほぼすべて撤回しました。

 物価高騰対策としてトラス首相が打ち出した「過去50年で最大規模」の減税政策は、“財源”への懸念からポンド安などの混乱を招き、発表からおよそ3週間で終止符を打つ事態となりました。

 また、今月から家庭用光熱費が8割値上げするのを阻止するために導入された政府の支援策も2年間の予定を来年4月までに短縮します。

 トラス首相は経済混乱を招いたとして、減税政策を主導したクワーテング前財務相を更迭しましたが、トラス首相の辞任を求める声が与党・保守党内からも実名で挙がっていて、イギリス史上最も短い首相となる可能性も指摘されています。

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