新型コロナ感染で腎臓が老化か 米研究チーム発表[2022/10/19 08:52]

 新型コロナに感染すると軽症であっても、腎臓が4年ほど老化する可能性があるとする研究結果をアメリカの大学チームが公表しました。

 ワシントン大学のジヤド・アル・アリ博士の研究によりますと、新型コロナに感染した数百万人からデータを収集した結果、腎臓が老廃物を尿として排出する機能が低下していたということです。

 多くは感染から1年の間に腎機能が3%ほど低下していて、通常の老化に換算すると1度の感染で3から4年ほど腎臓の老化が進んだことになるとしています。

 腎機能の低下を示した感染者の多くは入院が必要なレベルでしたが、中には軽症の人もいたということです。

 アル・アリ博士は感染による腎臓の機能低下は永続的ではないとする一方、「ロング・コビッド」とも呼ばれる後遺症の原因解明に繋がる可能性を示唆しています。

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