中国「ゼロコロナ」方針転換も 不満抑える狙いか[2022/12/01 12:08]

 中国の副首相は新型コロナの毒性が弱まったなどとして対策の改善を指示しました。「ゼロコロナ政策」への抗議活動が相次ぐなか、事実上の方針転換につながる可能性もあります。

 コロナ対策を担当する孫春蘭副首相は先月30日、「オミクロン株の毒性が弱まり、ワクチンの接種も進んだ」と指摘しました。

 そのうえで「中国は新たな状況と課題に直面している」と述べ、感染対策の改善を指示しました。

 感染拡大に歯止めは掛かっていませんが、対策の一部緩和がすでに始まっています。

 北京では、在宅勤務をする人などについて連日のPCR検査が不要になりました。

 抗議活動が相次ぐなか、「ゼロコロナ」の看板は維持しつつ厳しい対策を見直し、国民の不満を抑える狙いがありそうです。

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