米国の11月失業率3.7% 就業者26.3万人と市場予想上回る[2022/12/02 23:50]

 アメリカの11月の雇用統計が発表され、失業率は前月と同じ3.7%でした。農業分野以外の就業者は前の月と比べて26万3000人増え、市場の予想を上回りました。

 アメリカ労働省が今月2日に発表した11月の雇用統計によりますと、雇用はレジャーや観光業、医療関連で増えた一方、小売りや運輸、倉庫業などでは減少しました。

 景気の動向を敏感に示す農業分野以外の就業者は前月から26万3000人増加し、市場予想の20万人増を上回りました。

 また、失業率は3.7%と前月から横ばいでした。

 就業者数全体の伸びは春先と比べて緩やかになっていますが、企業の求人件数は引き続き旺盛で人手不足の解消にはほど遠く、賃金上昇の圧力から物価高止まりへの懸念も高まっています。

 雇用統計はアメリカのFBR(連邦準備制度理事会)が金融政策を決めるうえで最も重視する指標の一つです。

 FRBは今月13日と14日に開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げ幅を11月の0.75%から縮小する可能性を指摘されています。

 今回の雇用統計で人手不足が改めて浮き彫りとなったことで、FRBの判断が注目されます。

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