【日直や学級会】「日本式小学校」中東に広がる…エジプトで51校[2022/12/31 10:38]

 学級会や日直、生徒による掃除。日本の学校では見慣れた風景ですが、遠く中東でもこうした日本式を導入する学校が増えてきています。

 エジプトにある「日本式小学校」では、普通の学校にはない、生徒による掃除が行われているほか、日直や学級会など日本の教育モデルが導入されています。

 なかでも「TOKKATSU」と呼ばれる特別活動の授業は、子どもたちが協力し、話し合いながら物事を決めることで、社会性を身に付けることが期待されています。

 日本式の小学校、ヤスミン・アミン校長:「子どもたちは部屋の片付けをしたり、母親を手伝ったり、兄弟を尊重するようになりました。すべてここでの教育の成果です」

 こうした取り組みは、エジプトのシシ大統領が2016年に日本の学校を視察した際に、生徒たちの協調性や社会性に感銘を受け、エジプトにも導入することが5年前に決まりました。この日、現場を視察した日本の教育関係者もその徹底ぶりに驚いていました。

 神戸市教育委員会・石動徳子さん:「正直、驚きました。ここまで日本式教育のシステムが導入されているというのは予想以上だったので」

 日本式学校は現在エジプトに51校あり、今後、およそ100校にまで増やされる予定です。

 また特別活動の授業は、すでにエジプトのすべての公立学校のカリキュラムに組み込まれています。

 FIFAワールドカップで脚光を浴びた日本サポーターによる「ごみ拾い」は中東でも注目されていて、日本式教育の導入がこうした活動の広がりに一役買うことになるかもしれません。

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