米 淡水魚の化学物質汚染 「1年1食だけでも有害」環境団体の研究結果[2023/01/18 10:12]

 アメリカの環境保護団体は、アメリカの淡水魚が化学物質で汚染され、1年に1回食べるだけでも人に有害な可能性があると指摘する研究結果を発表しました。

 アメリカの非営利団体、EWG=エンバイロメンタル・ワーキング・グループは2013年からの2年間にアメリカで収集した500以上の魚のサンプルを分析し、淡水魚が化学物質で汚染されているとする研究結果を発表しました。

 淡水魚に含まれる、人体に有害な可能性がある有機フッ素化合物=PFASの中央値は、商業用に販売されている他の魚から検出された化学物質の280倍で、都市部で捕獲された淡水魚の方が値は高くなるということです。

 アメリカの環境保護庁と食品医療品局のデータによると、淡水魚を一食食べると、店で購入した魚を1年間、毎日食べた場合と同等のPFASの摂取につながる可能性があるということです。

 EWGは原因について産業廃棄物による水質汚染だと指摘しています。

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