中国外相 半導体規制めぐりオランダをけん制[2023/01/31 14:45]

 中国の秦剛外相はアメリカが求める中国への半導体規制に同意したとされるオランダに対し、「国際的なサプライチェーンの安定を求める」と牽制(けんせい)しました。

 中国外務省によりますと、秦剛外相は30日にオランダのフクストラ外相と電話会談をしました。

 会談で秦剛外相は中国への半導体規制を念頭に「国際的なサプライチェーンを安定させ、混乱ではなく秩序ある国際貿易を共に守ろう」と訴えました。

 これに対し、フクストラ外相は「責任あるやり方で、中国との経済貿易を巡る事項を処理する」と応じたということです。

 一方、アメリカのバイデン大統領は30日にオランダのルッテ首相と電話会談をしました。

 中国への半導体規制についても意見を交わしたとみられます。

 オランダには半導体製造に必要な装置の一部を世界的にほぼ独占するASMLがあり、外交的な駆け引きの対象となっています。

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