米国務長官がパレスチナ訪問 イスラエルとの緊張緩和を呼びかけ[2023/02/01 08:16]

 中東を歴訪しているアメリカのブリンケン国務長官がパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、暴力の連鎖が続くイスラエルとの緊張緩和を呼び掛けました。

 イスラエル訪問に続き31日、パレスチナのヨルダン川西岸地区を訪れたブリンケン国務長官はアッバス議長との会談のなかで、「緊張緩和のため双方が協力し、関係を構築することが重要だ」と訴えました。

 そのうえで、パレスチナの国家樹立を認める「2国家共存案」を引き続きアメリカが支持していく姿勢を明確にしました。

 パレスチナに対し強硬路線を打ち出すイスラエルのネタニヤフ政権を念頭に、「違法な入植地の建設やエルサレムの聖地の状況変更などは認めない」との考えも伝えたということです。

 暴力の応酬が続く現地ではイスラエル軍との衝突などにより、1月だけで35人のパレスチナ人が殺害され、2015年以降、最も死者数が多い月となりました。

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