性別選択できない…性的少数者の俳優がトニー賞辞退[2023/02/04 13:19]

 アメリカで、性的少数者の俳優が、ミュージカルで最も権威ある賞にノミネートされるにあたり、性別を選ぶことができないとしてノミネートを辞退したことを明かしました。

 ニューヨークのブロードウェイで最も優れた俳優などに与えられるトニー賞は、ミュージカルや演劇で最も権威ある賞とされています。

 去年11月に「&ジュリエット」でデビューしたジャスティン・サリバンさん(23)は、優れた演技で今年のトニー賞へのノミネートが取り沙汰されました。

 ただ、トニー賞のノミネートには男性か女性の部門を選択する必要があります。

 ジャスティンさんは自身について、性別やふるまいを男性・女性で分けない「ノンバイナリー」だと自認していて、「システムに適合するためにアイデンティティーの一部を否定するなんてできない」と、ノミネートを棄権する考えを表明しました。

 アメリカの賞では最近、性での区別をなくしたり、性的少数者の部門を作ったりする動きがありますが、映画界のアカデミー賞、テレビ界のエミー賞、ミュージカルのトニー賞などの権威ある賞では男性と女性による部門分けが残されています。

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