【トルコ大地震】ガレキの下から人の声…死者8700人超 迫る72時間 震源近くの町は [2023/02/08 18:31]

 震源地に近いトルコ南部のガジアンテップから報告です。

 (伊従啓記者報告)
 ガジアンテップのマンションの倒壊現場です。8階建てのマンションが建っていましたが、最初の地震で崩れてしまったということです。

 マンションの奥にも1つ崩れているものがあります。さらにその奥にも1棟ありました。完全に崩れてしまっているマンションがありました。周辺だけで、少なくとも5棟が倒壊しているということで、非常に集中してる現場ということがいえます。

 マンションのがれきの下にまだ多数の行方不明者がいるものとみられています。時折、人の声のようなものが聞こえてくるということで、そのときは周りの重機を止めて、周りに静かにするようにと、呼びかけた形で非常に慎重に24時間態勢で、捜索活動が続けられています。

 (Q.余震の頻度や規模は?)
 余震というものは、8日取材してる間も何度かありました。その度に救助隊が現場から避難するということが繰り返されていて、非常に危ない状況が続いていると思います。

 現場の隣のマンションの柱も非常にダメージを受けて、今にも崩れそうな状態になっています。もし余震でこのマンションが崩れてしまうと、その隣にいる救助隊に倒れかかってきてしまうという非常に危険な状態で捜索活動が続いています。

 隣のマンションは非常に簡素な骨格、レンガをその壁の所に埋めただけという、非常に簡単な造りになってます。日本でよくあるような筋交いといった斜めに入るような補強耐震というのがあまりなされてない。そうした建物は非常にトルコは多いです。

 耐震工事、耐震補強がされていないことがマンションの倒壊の多さ、ひいては犠牲者の数の多さにつながってきたと思います。

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