アフガンで女性デモ　国連も「人道犯罪の恐れ」を懸念　＃国際女性デー[2023/03/08 19:25]

　イスラム主義勢力タリバンが支配し、女性の権利が抑圧されているアフガニスタンでは、女性らが自ら声を上げて国際社会に行動を起こすよう訴えています。

　3月8日の国際女性デーを前に7日、首都カブールにある国連関連施設前では女性グループによる抗議活動が行われました。

　参加者は女性や少女に対する権利が侵害されている状況を改善するため、タリバンへの制裁や圧力などの具体的な行動を起こすよう国際社会に訴えました。

　タリバンは2021年にアフガニスタンの実権を握った後、女子生徒の中等教育を停止したほか、頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用を求めるなど、女性の権利を制限する動きが相次ぎました。

　また、去年12月には女性が大学で学ぶことを禁止したほか、国内で活動するNGO（非政府組織）で女性が働くことを禁止するなど、女性の権利侵害が強まっているとして国際社会から非難の声が上がっています。

　国連の関係機関はタリバンによる女性の基本的人権への差別的な対応が「人道犯罪に相当する可能性がある」と懸念を強めています。