米大統領 銀行破綻受け銀行の規制強化を議会に要請[2023/03/18 03:36]

 アメリカの銀行2行が相次いで経営破綻したことを受け、バイデン大統領は法改正による銀行への規制強化を議会に求めました。

 シリコンバレー銀行を巡っては、経営破綻の数日前に旧経営陣が4億円相当の自社株を売却して利益を得ていたとされ、司法省などが調査に乗り出したと報じられています。

 現在の法律では、超大手の金融機関が破綻した場合にはFDIC=連邦預金保険公社がこうした報酬を回収できると定めています。

 その一方で、シリコンバレー銀行など中小規模の銀行は対象外でバイデン大統領は立法権をもつ議会に対し、法改正によって対象を拡大するよう求めました。

 バイデン大統領は声明で「経営責任を強化することは、将来の誤った経営を防ぐための抑止力となる」と強調しています。

 また、破綻した銀行の経営陣に罰金を科す際の基準や銀行業界への再就職を禁じる基準の引き下げも要請しています。

 その議会では与野党が一連の経営破綻の責任を押し付け合う非難合戦を繰り広げていて、どこまで議会が応じるかは不透明です。

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