「獺祭」酒蔵がNY州に誕生 飲食店で魅力伝えるイベントも[2023/03/29 17:24]

 日本酒の「獺祭(だっさい)」で知られる山口県の旭酒造がアメリカ・ニューヨーク州に酒蔵を作りました。飲食店では魅力を伝えるイベントも開かれていて、市場開拓が本格化しています。

 旭酒造は、ニューヨーク州ハイドパークに「獺祭」を醸造する新しい酒蔵を建設しました。

 ニューヨークの水で仕込み、酒米は当面、日本から運んだ山田錦を使用しますが、アメリカで山田錦を栽培する計画も立てられています。

 アメリカで生産した酒は「獺祭ブルー」としてアメリカやヨーロッパで販売します。

 旭酒造・櫻井博志会長:「アメリカ側の期待も半端じゃない。ちゃんとこれはモノにしてアメリカと日本の、日本酒の文化が融合できるものまで成し遂げないと」

 日本国内の日本酒消費量は年々減少していて、旭酒造は去年、海外での売り上げが国内の売り上げを超えるなど海外市場に活路を見いだしています。

 26日にはニューヨークの飲食店で獺祭の魅力を伝えるイベントが開かれ、関係者が期待を語りました。

 寿司店のソムリエ:「ニューヨーク州はアメリカだけでなく世界でも最高の水として知られていますし、多くの西洋人が初めて飲んだ日本酒は獺祭でしょうから、アメリカで醸造を始める土地がニューヨークであるのは理にかなっています」

 ニューヨークでダイニングラーメン「NAKAMURA」を経営する中村栄利さん:「酒は正直、本当に今はもうブームになりすぎていて、本当にこのブーム終わってほしくないなと。個人的には日本人としては思うんですけど、ますます例えばハンバーガーであるとか、マカロニチーズであるとか、アメリカの食にこれから獺祭さんがどのように合わせてくるのであるとか(可能性は)めちゃめちゃあると思います。ブルーオーシャンだと思います、完全に」

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