米機密文書 ロシア支援疑惑のエジプトが一転…ウクライナ支援へ[2023/04/19 01:08]

 アメリカの機密文書が流出した事件に関連し、ロシアへのロケット弾供与を極秘に進めていた疑惑が報じられたエジプトがその後一転、ウクライナ支援に回った可能性があることが分かりました。

 ワシントン・ポストは、エジプトが今年2月、ロシアに対し最大4万発のロケット弾の供与を秘密裏に計画していたと報じていました。

 17日に新たに報じた内容によりますと、今年2月下旬から3月上旬にかけてオースティン国防長官らアメリカ政府の高官が立て続けにエジプトを訪問した後、このロケット弾供与の計画が中断されたことが別の機密文書から明らかになったということです。

 代わりにエジプトは155ミリ砲弾などをアメリカに売却し、ウクライナに送ることで合意したと伝えています。

 エジプトは長年、ロシアと軍事的な協力関係にある一方でアメリカからも毎年多額の軍事援助を受けていて、ワシントン・ポストは、大国間競争が激化するなかでエジプトのバランス感覚はより複雑になっていて、「自国の新たな優位性を求めるようになったことを示している」と指摘しています。

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