中国「反スパイ法」の改正案が可決 摘発さらに強化か[2023/04/26 22:50]

 中国で「反スパイ法」の改正案が可決されました。スパイ行為の定義が拡大されるなど、摘発がさらに強化されるものとみられます。

 反スパイ法の改正案は中国の国会にあたる全人代(全国人民代表大会)の常務委員会で26日に可決され、7月1日に施行されます。

 公表されている改正案ではスパイ行為の定義を拡大し、従来の「国家機密」に加えて「国家の安全や利益に関わる文書・データ・資料・物品」の窃取や提供も対象となります。

 さらに、国家機関などに対するサイバー攻撃もスパイ行為となります。

 また、恣意的な運用が指摘される「その他のスパイ活動」というあいまいな定義も残っています。

 中国ではスパイ容疑での日本人の摘発が相次いでいて、先月も北京に駐在する大手製薬会社の日本人男性が当局に拘束されています。

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